konstruktor改造記 その2 ~レリーズ穴取り付け編~
こんにちは
前回ではファインダーの換装をしましたが、今回はレリーズ穴の取り付けを行います。
長時間露光ではおなじみのレリーズ
夜景や星空を撮影する機会の多い方は必ず耳にしたことがあるかと思うレリーズ。今では機械式レリーズのつくカメラは減ってしまったので持っていない方が多いかもしれません。最近ではすっかりリモコンとかに置き換わっちゃいましたね。
さて、一応レリーズの解説を簡単にしておくと、主にシャッターボタンに取り付けカメラから離れてシャッターを切るための道具です。一般的には長時間露光など少しでもブレを無くしたい時に使用します。
僕のK-xには機械式レリーズの端子は無いので持っていませんでしたがレリーズケーブル自体はそんなに高くないので購入してきました。
こちらがそのレリーズ
パーツはやっぱりPENTAXのSPから
レリーズを取り付ける穴なんですが、すり鉢状に絞ってある穴にねじ切りが施されています。専用のタップも売ってはいるようですがレリーズ一本のために高価な専用タップなんて買ってられません。なのでファインダーを取ったPENTAXのSPから同じようにレリーズ穴も持ってきます。
前回も貼りましたがこちらがSP。
写真左上の銀色の出っ張った部分がレリーズ取り付け穴になります。この部分を強く押し込むと外れます。外れない場合レリーズ穴の部品が引っかかってる突起をルーター等で少し削ると外せます。外すと下の画像のような部品がレリーズ取り付け部品と一緒に出てきます。
この部品無くさないようにして下さい。なくてもなんとかなりますが、レリーズを使ってうまくシャッターが切れなくなる可能性があります。この部品は組み上げるときに元あったレリーズ穴の下の部分に入れておきます。
konstruktorのシャッターボタン横にSPから外してきたレリーズ部品を取り付ける穴を開けます。SPのレリーズ部品をルーターでゴリゴリ削ってkonstruktor側の穴も削っていきなんとか入るように加工しました。工作上手い人はもっとスマートにやるんでしょうね・・・。
穴の周囲が灰色なのは闇雲に開けた関係ない穴をパテ埋めしたためです。レリーズ部品もパテで接着しようと試みましたが金属とは相性が悪く結局コニシのクイック30という接着剤を使用しました。
こちらが取り付け後の画像。
パテ埋めした部分を含めて全塗装を考えていたのでレリーズ部はマスキングしてあります。
シャッターボタンの加工
さて、レリーズ穴の取り付けは終わりましたがこのままではレリーズの先がカメラの内部に突き刺さるだけでシャッターが切れません。なのでシャッターボタンを取り外してちょっとした加工が必要になります。
早速加工後のシャッターボタンですが、白い部分はレリーズの先が当たる部分になります。
シャッターボタンを白い突起をつけるためにヤスリで窪みを付けパテで固定。C型クランプで圧着しました。突起部分はタミヤの3mmのプラ角棒を使用しています。この部品についてはボタン部分以外は内部に隠れてしまうので特に塗装の必要はありません。
ボディ内部の加工
シャッターボタンにレリーズ用の突起をつけたため、このまま組み立てると白い突起が背面に干渉してしまいます。なので干渉している部分をヤスリで削ってシャッターが正常に切れるよう加工しました。
見づらくて申し訳ないのですが、画面中央部に切り込みが入っているのがわかるでしょうか・・・・。この部分が組み立てた時レリーズ用の突起に干渉しているようなので削ります。
削った後はこんな感じです。
素組をしてシャッターが正常に切れているか確認
これでレリーズケーブル関係の加工は終わったので正常にシャッターが切れているか確認してみましょう。
画面中央に見える白っぽい点がシャッター部分です。開いたままの状態なのでうまくバルブになっているみたいなのでレリーズの取り付けは成功です。
機能系の改造はここまでなのですが、プリズムが露出したままと言うのはあまりよろしくないので次回はプリズムを覆うカバーの作成をしていきます。