konstruktor改造記 その1 ~ファインダー換装編~
こんにちは
予想外のレンズ購入によりレビュー記事が先の投稿になってしまいましたが今回はkonstruktorの改造をやっていきます。
まとめの方にも修正して注意事項を後で書いておきますが、この記事を読んで改造しようとしてカメラを壊してしまった!!と言われても僕は一切責任を負いません。分解、改造等をする場合全て自己責任でお願いします。
ファインダーが見づらい?じゃあ換装してしまえばいいじゃない
さて、一眼レフといえば見やすいアイレベルファインダーが主流ですよね。現行品のカメラでウエストレベルなんて聞いたことありません。しかしそこは安価でフィルムカメラのkonstruktor。プリズムなんて高価なものは入っているわけもなく当然の如くウエストレベルです。
ちなみにウエストレベルとかアイレベルってなんぞやって人のためにちょっと説明しておくと、アイレベルファインダーってのが一般的なカメラ背面に付いている片目で覗くタイプのファインダー。ウエストレベルはカメラ上部にあり、カメラをお腹の辺りの位置に構えて上から覗き込む形のファインダーのことです。
文章だけだどわかりにくいと思うのでkonstruktorのウエストレベルファインダーの画像を上げておきます。
これがウエストレベルファインダー
このすりガラスのようになった部分に像が映ります。
実は一眼レフのアイレベルファインダーは構造的にはウエストレベルの上にプリズムを乗っけて反射したものを覗いてるだけなんですよね。
しかしこのウエストレベルファインダー。レンズを通ってきた光がすりガラスに像を結んでいるのを見るわけですから、いくら囲いがあるとはいえ周りが明るいと見づらくて仕方ない。アイレベルだとファインダー部が暗室のようになっているから見やすいんですどね・・。
昔の二眼レフや中判の一眼レフなんかだとウエストレベルでもわりかし見やすいんですがいかんせんトイカメクオリティなわけです。
一眼レフと言ったらやっぱりアイレベルでしょってことで換装を決意します。
まずは換装用のファインダーを用意しよう!
換装を考えていた僕はとりあえず秋葉原の中古ショップへ繰り出します。
当初ファインダー単体での購入を考えており、そうなるとやはり中古市場でも比較的流通しているニコンのFシリーズのファインダーを流用しようと考えていました。
しかし未だ根強い人気を誇るFシリーズ。
交換用ファインダーも豊富で美品も多くありますが、それ相応に高い・・・。カメラ本体よりも高くつきます。これはいけない。
そう思い僕は迷うことなくジャンクを扱うお店に移動します。今回使うのはファインダーだけなので動作するかは気にせず、ファインダーが綺麗かどうかの一点のみで選んでいきます。
そして今回選んだのがこれ。PENTAXのSPというカメラ。そこにあるカメラの中でファインダーが一番きれいだっただけで別にPENTAXをわざわざ選んだわけではありません。本当です。ちなみにこれで100円。桁間違ってるわけじゃないですからね。
分解してプリズムを取り出す
このSPですが、フィルムの巻き上げノブやシャッターダイヤルなど軍艦部についていなくてはいけないパーツは全て外され別の袋に入った状態で売られていた完全なジャンク品。もったいないと思われる方もいるかと思いますが躊躇なく使っていきます。
さぁ軍艦部と呼ばれる上面のカバーを外していきます。
本来だと巻き上げノブなどを全部外す必要があるのですが今回はその必要も無し。
しかもプリズムを固定するためのバネやプラスチックカバーなども取れてたのでいきなりプリズムが顔を出します。機械式カメラなのに配線があるのは露出計内蔵のカメラだからです。
ファインダーに付いている配線を外し、ネジを取りファインダースクリーンとプリズムが乗ったユニットごと取り出します。配線を外すときに接眼部のレンズを固定する赤い印のついたネジを一度外す必要があるかと思いますが(実際外したかよく覚えてない)このネジは無くさないように気をつけて下さい。というか基本ネジに関してはどこかで流用できたり必要になったりするかもしれないので、もし同じようなことをこれからやろうとする人は気をつけて下さい。
ファインダーのユニットが取り出せたので元々ついていたウエストレベルファインダーを外してとりあえず乗っけてみます。予想以上にピッタリとハマりすぎて若干引いてます。ちなみに元のファインダーですが、開いた状態で後ろに引っ張ると外れます。閉じたままだと外れないので無理に引っ張って壊したりしないように気をつけて下さい。
konstruktorに乗せて固定したら作業完了
さてこのままだとうまく入ってはいますが、固定ができていません。なんとかうまいこと固定したいのですが、個人的なコンセプトで比較的簡単にファインダー交換できる作りを目指しているため接着剤などはここでは使わないようにします。
そこで、ホームセンターでM2×0.4という規格のねじ切りタップを買ってきました。
これを模型やプラモが趣味なら大概持っているであろうピンバイズに取り付けて試しにねじ切りを試みます。
ねじ切りをした後の写真です。(もしかしたら下穴の段階かもしれないですがご愛嬌)
四隅にある縁はネジ切り時に干渉するのでヤスリで削りました。ピンバイズで一回り小さい穴を開け、ねじ切りをします。これでユニット部にあった穴を使いファインダーを固定できます。嘘ですできません。
買ってきたネジがファインダーのユニット部に開いていた穴よりほんの少しだけ太いためネジが通りません。困った。
仕方ないのでねじ切りタップでユニット部の穴を拡張しながらねじ切りしていきます。ちゃんとしたタップホルダーにつけていないし、今回は金属なので不安でしたが、元の穴のサイズもちょうど良くピンバイズでも意外と簡単にねじ切りできました。
写真から三箇所のネジが確認できるかと思います。
これにてファインダー換装自体は終わりです。本来ならプリズム全体を覆うカバーを作らなくてはいけないのですがそれは追々ということで。
換装後を正面から撮影したものです。
トンガリ頭になって一眼レフらしくなりました。個人的にはカッコよくなって満足です。しかし慌てて撮ったのか、写真が斜めなのはどうにかならんのか・・・。
今回は以上です。次回はレリーズ端子をつけていきますよー