RICOHFLEXⅦ
こんにちは
このブログを立ち上げた理由でもあるkonstruktorの改造記が終わってしまったので、大した数では無いですが機材紹介でもしようという安直な思いつきで記事を書いてます。
勢いでポチった二眼レフ
高校2年の頃だったかkonstrukorを作るだけ作って満足した頃、なんか新しいカメラが欲しくなってしまった。ただ、ミラーレスはあんまり好きじゃないしそもそもお金もない。コンデジだって結構いい値段するし、トイカメラは買ったばかり。そこで目についたのが二眼レフ。
当時二眼里程標というサイトで二眼の写真を眺めるのにハマっていたのも大きいですかね。ちなみに二眼里程標ですが、知ってる中では情報量が一番多くわかりやすいサイトなのでかなりオススメ。
RICOHFLEXⅦ
そんなこんなでヤフオクで7000円とカメラにしては手頃な価格だったのでRICOHFLEXⅦをポチリ。
決め手は安かったことと、pentaxianであるがゆえにRICOHになんとなく縁を感じてしまったから。でもこれがかっこいいんですよ。
一応ケース付きでの購入ですが、結構ガタ来てます・・。
このRICOHFLEXⅦストラップの金具がちょっと特殊で普通のストラップが付きません。
元々カバーにストラップがついてたんですが、切れちゃったので革を買ってきて雑な修理・・・。素人仕事過ぎて修理と言うか魔改造。
ファインダーは二眼レフなんで当然ウエストレベル。当たり前ですがkonstruktorのファインダーなんか比べ物にならないです。ただ、このカメラ自体廉価機種だったのでローライフレックスとかになるともっと綺麗なんでしょうかね・・。
レンズでピント合わせ、レンズの奥にあるダイヤルでシャッタースピード、レンズ横のレバーでシャッターのチャージとレリーズ。反対側に絞りを決めるレバーがあります。
機構が簡単なため壊れにくく廉価なことから当時大ヒットだったそう。
最近写真自体撮ってないのでそろそろ連れだしてあげないとなぁ・・・・。
konstruktor改造記 その4 ~完成編~
こんにちは
魔改造を受けてきたkonstrukutorですが今回ついに完成です。
ボディを塗装する
レリーズをつけた時に余計に穴を開けてしまいパテ埋めした部分が灰色になってしまったので、塗装をすることにしました。
プリズムカバーだけ銀だとなんか変なのでついでにプリズムカバーも黒く塗ってしまいます。
本体にサーフェイサーを吹いたところです。
組んだ時に外から見える部分を塗装していくので、プリズムカバーと裏蓋も同様にサフ吹きしておきます。裏蓋の内側はフィルムが直接当たる部分なのでしっかりマスキングして塗っていきます。プリズムカバーは接眼部にマスキングテープを貼っておけば内側に塗料が行くことはないと思います。
塗料はタミヤのスーパーサーフェイサーとつやありブラックを使用しました。サフ吹きの前後は1000番くらいの紙やすりでしっかり下地処理をしたほうがいいです。僕は面倒でしなかったのですが、下地処理はすればする分だけ仕上がりが良くなるのでやったほうが断然いいと思います。
よく乾燥させ組み立てれば完成
こちらが組み上がったkonstruktorです。
クリアー塗装などのトップコートはしてないのでプリズム部が既に少し剥げてます。また、フィルム巻き上げダイヤルや裏蓋のストッパー、レンズなどは塗装してないのでよく見ると質感が違います。
後ろから見たところです。
幅が無い割に大きなプリズムが載ってるので見た目はもちろん持った時のアンバランスさが面白いカメラに仕上がりました。
まさかの不具合
出来上がったカメラをもって試し撮りにでかけたのですが、アクシデント発生。
フィルムが巻けない。それどころか”パチンパチン”と嫌な音がします。これはやばいと思いフィルムを無駄にする覚悟で裏蓋を開けると案の定フィルムのコマ送り用の穴、パーフォレーションが切れて巻けていませんでした・・・。
家に帰って分解してみると原因が分かりました。
画面中央のU字型に色が変わった部分。これが原因でした。
実はさっきのU字型の凹みですが、この頭が少し出っ張ったギアの受け口になってました。塗装でマスキングの手間を省いてボディ裏側にも塗装をしてしまったせいで、若干厚くなった受け口が干渉してこのギアが動かなくなってしまっていたようです。
ハンドルーターを使って削り調整したらうまく巻けたので一安心。ただ上の写真を取るためにフィルムが入ってることをすっかり忘れて裏蓋を開けてしまったのは秘密です。
今回の教訓:横着は敵
いろいろアクシデントがあったせいでフィルムを2本無駄にした今回の改造でしたがなかなか楽しい工作になりました。ただ塗装に関しては丁寧にやらないとダメですね・・・。塗装に省いていい手順なんて殆ど無いと実感しました。マスキング然り下地処理然りトップコート然り・・・・。
実はまだプリズムカバーが固定できてないのですが、一応見せることができる程度に完成したのでこれで良しとします。カバーの固定ができたらそのうち記事にするかもしれませんが、とりあえずkonstruktor改造記はこれにて完結!!
そのうち現像が上がったらこいつで撮った写真でもあげたいなぁ。
konstruktor改造記 その3 ~プリズムカバー作成~
こんにちは
ファインダー換装、レリーズの取り付けと続いて第三回目です。
プリズムが露出したままはよろしくない
魔改造を受け続けてきたkontruktorですがついに写真を撮るには問題ないところまでやって来ました。
前々回貼った画像ですが、このようにプリズムが露出したままだと隙間だらけでホコリがバンバン入ってきます。
なのでここを覆うカバーを作ることにしました。
またまたご登場SP
今回の改造ですがこいつのパーツ以外使ってません。使ったといえばレリーズの時に使ったプラの角棒くらいです。本当はプリズムカバーはプラ板を使って自分で作っていこうと思ったのですが、今まで取ってきたパーツを組み合わせたことしかなかったので、どう作っていいかわからず・・・・。
結局SPの軍艦部をゴリ押しで切っていきます。
このようにC型クランプで机に固定してピンバズで小さな穴をケガキ線に沿って開けていきます。穴が一直線に空いたらヤスリで切っていきます。本当は金属用のノコを使うのが一番早くて確実なんですが手元になかったのでこの方法でいきました。
軍艦部の上部に関してはプラスチックカッターで溝を掘っておいて、前後が切れた後にプラスチックを切る時と同じ要領で切りました。
画面から見て右側はプラスチックカッターを使っているので上部の切断面が比較的綺麗です。切り取ることができたら後はkonstruktorのシャッターや巻取りダイヤルに干渉しないよう左右をヤスリで削って微調整をします。
側面をはんだ付け
さて切ったはいいですがこのままでは側面は当然穴が開いています。
なので側面に板をはんだ付けしていきます。
板はSPの底板から取りました。今回は軍艦部と違って平たい板だったのでプラスチックカッターで切り出しました。
はんだは真鍮用のはんだではんだこては60Wのものを使用しました。はんだの伸びが悪かったのでフラックスという溶剤を先に塗っておくと作業が楽です。
素人仕事なので溶接面はガタガタです。しかし意外にも強度は十分で、失敗して外そうとした時に苦労したくらいです。
これでカバーは完成です。次回はボディの塗装をやっていきます。
konstruktor改造記 その2 ~レリーズ穴取り付け編~
こんにちは
前回ではファインダーの換装をしましたが、今回はレリーズ穴の取り付けを行います。
長時間露光ではおなじみのレリーズ
夜景や星空を撮影する機会の多い方は必ず耳にしたことがあるかと思うレリーズ。今では機械式レリーズのつくカメラは減ってしまったので持っていない方が多いかもしれません。最近ではすっかりリモコンとかに置き換わっちゃいましたね。
さて、一応レリーズの解説を簡単にしておくと、主にシャッターボタンに取り付けカメラから離れてシャッターを切るための道具です。一般的には長時間露光など少しでもブレを無くしたい時に使用します。
僕のK-xには機械式レリーズの端子は無いので持っていませんでしたがレリーズケーブル自体はそんなに高くないので購入してきました。
こちらがそのレリーズ
パーツはやっぱりPENTAXのSPから
レリーズを取り付ける穴なんですが、すり鉢状に絞ってある穴にねじ切りが施されています。専用のタップも売ってはいるようですがレリーズ一本のために高価な専用タップなんて買ってられません。なのでファインダーを取ったPENTAXのSPから同じようにレリーズ穴も持ってきます。
前回も貼りましたがこちらがSP。
写真左上の銀色の出っ張った部分がレリーズ取り付け穴になります。この部分を強く押し込むと外れます。外れない場合レリーズ穴の部品が引っかかってる突起をルーター等で少し削ると外せます。外すと下の画像のような部品がレリーズ取り付け部品と一緒に出てきます。
この部品無くさないようにして下さい。なくてもなんとかなりますが、レリーズを使ってうまくシャッターが切れなくなる可能性があります。この部品は組み上げるときに元あったレリーズ穴の下の部分に入れておきます。
konstruktorのシャッターボタン横にSPから外してきたレリーズ部品を取り付ける穴を開けます。SPのレリーズ部品をルーターでゴリゴリ削ってkonstruktor側の穴も削っていきなんとか入るように加工しました。工作上手い人はもっとスマートにやるんでしょうね・・・。
穴の周囲が灰色なのは闇雲に開けた関係ない穴をパテ埋めしたためです。レリーズ部品もパテで接着しようと試みましたが金属とは相性が悪く結局コニシのクイック30という接着剤を使用しました。
こちらが取り付け後の画像。
パテ埋めした部分を含めて全塗装を考えていたのでレリーズ部はマスキングしてあります。
シャッターボタンの加工
さて、レリーズ穴の取り付けは終わりましたがこのままではレリーズの先がカメラの内部に突き刺さるだけでシャッターが切れません。なのでシャッターボタンを取り外してちょっとした加工が必要になります。
早速加工後のシャッターボタンですが、白い部分はレリーズの先が当たる部分になります。
シャッターボタンを白い突起をつけるためにヤスリで窪みを付けパテで固定。C型クランプで圧着しました。突起部分はタミヤの3mmのプラ角棒を使用しています。この部品についてはボタン部分以外は内部に隠れてしまうので特に塗装の必要はありません。
ボディ内部の加工
シャッターボタンにレリーズ用の突起をつけたため、このまま組み立てると白い突起が背面に干渉してしまいます。なので干渉している部分をヤスリで削ってシャッターが正常に切れるよう加工しました。
見づらくて申し訳ないのですが、画面中央部に切り込みが入っているのがわかるでしょうか・・・・。この部分が組み立てた時レリーズ用の突起に干渉しているようなので削ります。
削った後はこんな感じです。
素組をしてシャッターが正常に切れているか確認
これでレリーズケーブル関係の加工は終わったので正常にシャッターが切れているか確認してみましょう。
画面中央に見える白っぽい点がシャッター部分です。開いたままの状態なのでうまくバルブになっているみたいなのでレリーズの取り付けは成功です。
機能系の改造はここまでなのですが、プリズムが露出したままと言うのはあまりよろしくないので次回はプリズムを覆うカバーの作成をしていきます。
konstruktor改造記 その1 ~ファインダー換装編~
こんにちは
予想外のレンズ購入によりレビュー記事が先の投稿になってしまいましたが今回はkonstruktorの改造をやっていきます。
まとめの方にも修正して注意事項を後で書いておきますが、この記事を読んで改造しようとしてカメラを壊してしまった!!と言われても僕は一切責任を負いません。分解、改造等をする場合全て自己責任でお願いします。
ファインダーが見づらい?じゃあ換装してしまえばいいじゃない
さて、一眼レフといえば見やすいアイレベルファインダーが主流ですよね。現行品のカメラでウエストレベルなんて聞いたことありません。しかしそこは安価でフィルムカメラのkonstruktor。プリズムなんて高価なものは入っているわけもなく当然の如くウエストレベルです。
ちなみにウエストレベルとかアイレベルってなんぞやって人のためにちょっと説明しておくと、アイレベルファインダーってのが一般的なカメラ背面に付いている片目で覗くタイプのファインダー。ウエストレベルはカメラ上部にあり、カメラをお腹の辺りの位置に構えて上から覗き込む形のファインダーのことです。
文章だけだどわかりにくいと思うのでkonstruktorのウエストレベルファインダーの画像を上げておきます。
これがウエストレベルファインダー
このすりガラスのようになった部分に像が映ります。
実は一眼レフのアイレベルファインダーは構造的にはウエストレベルの上にプリズムを乗っけて反射したものを覗いてるだけなんですよね。
しかしこのウエストレベルファインダー。レンズを通ってきた光がすりガラスに像を結んでいるのを見るわけですから、いくら囲いがあるとはいえ周りが明るいと見づらくて仕方ない。アイレベルだとファインダー部が暗室のようになっているから見やすいんですどね・・。
昔の二眼レフや中判の一眼レフなんかだとウエストレベルでもわりかし見やすいんですがいかんせんトイカメクオリティなわけです。
一眼レフと言ったらやっぱりアイレベルでしょってことで換装を決意します。
まずは換装用のファインダーを用意しよう!
換装を考えていた僕はとりあえず秋葉原の中古ショップへ繰り出します。
当初ファインダー単体での購入を考えており、そうなるとやはり中古市場でも比較的流通しているニコンのFシリーズのファインダーを流用しようと考えていました。
しかし未だ根強い人気を誇るFシリーズ。
交換用ファインダーも豊富で美品も多くありますが、それ相応に高い・・・。カメラ本体よりも高くつきます。これはいけない。
そう思い僕は迷うことなくジャンクを扱うお店に移動します。今回使うのはファインダーだけなので動作するかは気にせず、ファインダーが綺麗かどうかの一点のみで選んでいきます。
そして今回選んだのがこれ。PENTAXのSPというカメラ。そこにあるカメラの中でファインダーが一番きれいだっただけで別にPENTAXをわざわざ選んだわけではありません。本当です。ちなみにこれで100円。桁間違ってるわけじゃないですからね。
分解してプリズムを取り出す
このSPですが、フィルムの巻き上げノブやシャッターダイヤルなど軍艦部についていなくてはいけないパーツは全て外され別の袋に入った状態で売られていた完全なジャンク品。もったいないと思われる方もいるかと思いますが躊躇なく使っていきます。
さぁ軍艦部と呼ばれる上面のカバーを外していきます。
本来だと巻き上げノブなどを全部外す必要があるのですが今回はその必要も無し。
しかもプリズムを固定するためのバネやプラスチックカバーなども取れてたのでいきなりプリズムが顔を出します。機械式カメラなのに配線があるのは露出計内蔵のカメラだからです。
ファインダーに付いている配線を外し、ネジを取りファインダースクリーンとプリズムが乗ったユニットごと取り出します。配線を外すときに接眼部のレンズを固定する赤い印のついたネジを一度外す必要があるかと思いますが(実際外したかよく覚えてない)このネジは無くさないように気をつけて下さい。というか基本ネジに関してはどこかで流用できたり必要になったりするかもしれないので、もし同じようなことをこれからやろうとする人は気をつけて下さい。
ファインダーのユニットが取り出せたので元々ついていたウエストレベルファインダーを外してとりあえず乗っけてみます。予想以上にピッタリとハマりすぎて若干引いてます。ちなみに元のファインダーですが、開いた状態で後ろに引っ張ると外れます。閉じたままだと外れないので無理に引っ張って壊したりしないように気をつけて下さい。
konstruktorに乗せて固定したら作業完了
さてこのままだとうまく入ってはいますが、固定ができていません。なんとかうまいこと固定したいのですが、個人的なコンセプトで比較的簡単にファインダー交換できる作りを目指しているため接着剤などはここでは使わないようにします。
そこで、ホームセンターでM2×0.4という規格のねじ切りタップを買ってきました。
これを模型やプラモが趣味なら大概持っているであろうピンバイズに取り付けて試しにねじ切りを試みます。
ねじ切りをした後の写真です。(もしかしたら下穴の段階かもしれないですがご愛嬌)
四隅にある縁はネジ切り時に干渉するのでヤスリで削りました。ピンバイズで一回り小さい穴を開け、ねじ切りをします。これでユニット部にあった穴を使いファインダーを固定できます。嘘ですできません。
買ってきたネジがファインダーのユニット部に開いていた穴よりほんの少しだけ太いためネジが通りません。困った。
仕方ないのでねじ切りタップでユニット部の穴を拡張しながらねじ切りしていきます。ちゃんとしたタップホルダーにつけていないし、今回は金属なので不安でしたが、元の穴のサイズもちょうど良くピンバイズでも意外と簡単にねじ切りできました。
写真から三箇所のネジが確認できるかと思います。
これにてファインダー換装自体は終わりです。本来ならプリズム全体を覆うカバーを作らなくてはいけないのですがそれは追々ということで。
換装後を正面から撮影したものです。
トンガリ頭になって一眼レフらしくなりました。個人的にはカッコよくなって満足です。しかし慌てて撮ったのか、写真が斜めなのはどうにかならんのか・・・。
今回は以上です。次回はレリーズ端子をつけていきますよー
smc-m 50mm f1.7
こんにちは。
konstruktorの改造記を進めなくては行けないのですが、その前に最近買ったレンズの紹介をしようと思います。
一眼レフの魅力の一つ、交換レンズ
写真が趣味の方の多くは共感していただけると思いますが、一眼レフの最大の魅力とも言えるのが交換レンズ。
数ある交換レンズの中から今回は”オールドレンズ”というジャンルに手を出してみようとおもいます。
そもそもオールドレンズって?
オールドレンズ。読んで字のごとく古いレンズのことです。
明確な定義はないと思いますが主にフィルムカメラの時代のレンズ、特に機械式カメラの時代のレンズを指すことが多いかと思います。
オールドレンズの魅力は多々あると思いますが、それはまた別の機会にしましょう。
smc-m 50mm f1.7
さて、今回のタイトルにもあるレンズ。smc-m 50mm f1.7について紹介しましょう。
こちらがそのレンズ。品番の通り50mmでF値は開放1.7の単焦点レンズになります。
smcとはPENTAXが世界ではじめて開発した多層膜コーティング(スーパーマルチコーティング)の略です。
smcレンズといえばPシリーズが有名かと思いますが今回買ったのはMシリーズと呼ばれるもの。このMシリーズはPENTAXが当時最小の一眼レフだったオリンパスのOMシリーズに対抗して作った小型一眼レフMシリーズ向けのレンズとして新たに設計されたものです。そのおかげか、フィルター径がPレンズの多くが52mmなのに対しMレンズは49mmとかなり小ぶりになっています。
見た目は小ぶりですが古いレンズだけあって鏡胴が金属でできているためずっしりとしていて重厚感があります。プラスチック製のレンズは軽くていいですが、やはりオールドレンズと比べてしまうと格段に質感は落ちますね。
安くても写りは良好
この50mm単焦点。新宿の中古屋で税抜きなんと3000円。ジャンク品扱いでもなかったのですが、オールドレンズの中でもかなり安ほうかと思います。状態は良く特に曇りや傷もありませんでした。
単焦点の魅力はやっぱりこのボケでしょう。
ただF値が1.7ともなるとその分ピントがシビアでちょっと油断すると上の写真のようにピントの甘い写真になってしまいます。
ただきちんとピントが合えばカチッとした気持ちのいい解像感が得られます。
柔らかいボケで好みの仕上がりになってくれました。
また、ある程度絞っていくとパリッとした画になっていきます。
自動露出が使えないこととファインダーの性能が求められるのがネック
このsmc-m 50mm f1.7。電子接点がないのでカメラ側が絞り値を認識することができません。よって自動露出が使えません。PENTAXのカメラですと絞り値をレンズ側で、ISOをカメラ側で決めた後Avボタンを押すと測光されカメラ側で適正なシャッタースピードを出してくれますが、ワンアクション増える分面倒に感じられる方は多いかもしれません。
また、オートフォーカスも使えないのでピントは完全にマニュアル。ピントが合えばカメラ側が知らせてはくれますが、測距点は中央のみになっていまいます。
K-xのように暗く狭いファインダーだとピントがつかみにくく、少し相性が悪いかもしれません。K-3Ⅱや発売予定のK-1などのハイエンド機で使ってみるとまた違うのかもしれないですね。
じっくり時間をかけて取るは最適
まだsmc-m 50mm f1.7を使っての撮影は一度しかしていませんが、ゆっくり時間をかけて試行錯誤しながら写真をとっていくにはなかなか楽しレンズです。
レンズ自体は多少重量はありますが小ぶりなので持ち運びにも苦労せず、光量さえ足りていれば絞り込めばピントもそこまで苦労しないかと思うので、ゆったり散歩しながら足を止めていつもより時間をかけてスナップを撮ったりするには最適なのではないでしょうか。
何より少し不便ではありますが単焦点を5000円以下で始められるのはかなりコストパフォーマンスに優れていると思うので興味のある方はぜひオールドレンズという沼に入ってみてはいかがでしょうか。
以上smc-m 50mm f1.7の紹介でした。
konstruktor改造記 まとめ
こんにちは
今回から本格的に記事を書いていくわけですが、第一弾の記事はロモグラフフィーというメーカーから出ているkonstruktorというトイカメラの改造記です。
今回の記事はkonstruktorの紹介と改造記のリンク集になっていく予定です。
改造記については何回かに分けて投稿していくつもりなのでよろしくお願いします。
ロモグラフィーってどんなメーカー?
カメラにあまり興味が無い人にとってはあまり馴染みのないメーカーかと思います。
ロモグラフィーは元々ロシアにあるロモという光学機器メーカーから発売されていたカメラ「LC-A」の再生産計画のために発足。
現在日本では秋葉原に店舗を構えカメラはもちろんフィルムやアクセサリ類を販売しています。
製品の多くはロモから発売されていたカメラやロシア製レンズのレプリカ版でマニアックなものが多いです。
ロモグラフィーオンラインショップURL
konstruktorってどんなカメラ?
konstruktorは先程も少し書きましたがロモグラフィーから発売されているトイカメラで、注目すべき点はやはり組み立て式であることでしょう。
このような箱に入っていてミラーボックスはすでにユニットとして組み上がっていますが他の部分は自分で組み立てていきます。
組み立てた当時の画像がこんなものしかなくて申し訳ないです・・。
プラモデルのようにパーツが分かれていて組み立ては付属のネジと精密ドライバーで行います。
必要な道具としてはニッパーとヤスリ位ですかね。
現在は修正されているのかもしれませんが、説明書のパーツ番号が間違っていたり付属のネジやバネが変に余ったりするのでもしこれから作成する方がいたら既に作成された方のページがあるので検索して参考にした方がいいかもしれないです。
使用するフィルムは35mm版でF値は固定で10(だった気がする。)でシャッタースピードは1/80かバルブの二種類です。
現在販売されているのはkonstruktor Fという新しい機種でシャッタースピードが1/80から1/60に変更され、別売りのフラシュを使った撮影が可能になるソケットが新しくついたものになっています。
konstruktorの魅力は?
そもそもフィルムカメラを使ったことのない世代が増える中、オートフォーカスはおろか露出計も自動巻き上げもなく、決して明るくないF値固定のレンズにシャッタースピードもバルブと1/80の二種類とスペックだけ見ると大変不便なカメラに見えます。
正直決して便利なカメラではありません。
konstruktorは非常に趣味性の高いカメラになっています。
組み立て式なのでプラモデルやDIYなど何かモノを作りのが好きな人にとっては魅力的なカメラなのではないでしょうか。
また、僕はkonstruktorの最大の魅力は安さと拡張性だと考えています。konstruktor自体は素人でも組み立てができるように簡単な作りになっています。簡単な作りだからこそ改造も思いの外簡単に行ったりします。更に価格も4093円とカメラにしては非常に安価。改造中に誤って壊してしまってもギリギリ諦めのつく価格だと思います。高価な一眼レフなんて怖くて手をいれることができませんからね。
konstruktorを組み立てるとこんな感じ
過去にtwitterに上げた写真で申し訳ないのですが、組み立てるとこんな感じになります。
ファインダーはカメラ中央上部にあるフードを開けるとウエストレベルファインダーという上から覗き込む形のファインダーがついています。
このkonstruktorは自分で革を買ってきてボディに貼ってあり、レンズにも別売りのクローズアップレンズが付いているので素組のものとは少し印象が違います。ストラップも革を使って自作しました。革を切ってはるだけでもオリジナルな自分だけのカメラを作ることができます。
それでは少し長くなりましたがkonstruktorの紹介は以上です。次回から改造記を投稿していきたいと思います。
何回かに分けて投稿するつもりなのですが実は改造がまだ終わっていません!!
完成はいつかはわかりませんが今月中の完成と改造記の完結を目指し頑張っていきます。
※注意事項
この記事はあくまで改造の工程を紹介するものであって改造を推奨するものではありません。また、個人の改造に関して管理人は一切の責任を負いません。分解、改造は全て自己責任で行って下さい。
記事まとめ
今後記事のリンク集になっていく予定です。